こんにちは!読まされ母のにゆままです。
「うちの子、悪魔よりやばいかも」って思ったことありませんか?あります。しかも毎週あります。
今回紹介するのは、そんな「うちの子あるある」がぎゅっと詰まった絵本です。読んでいるうちに「あれ、これうちの家のことが書いてある?」とニヤニヤが止まりませんでした。
『あくまちゃんとてんしちゃん』のあらすじと基本情報(のぶみ)
作:のぶみ 出版:幻冬舎
主人公かんたろうの耳から飛び出してくる、あくまちゃんとてんしちゃん。日常のあれこれをめぐって二人が大騒ぎするのですが、あくまちゃんが「わるいことしよう!」と提案するたびに、こどもがそれを軽々と超えてくるんです。あくまちゃんの想像を、こどもが、余裕で、超えてくる。
そしてそのこどもたちをまとめてさらに超えていく存在が登場します。母なんです。てんしでもなく、あくまでもなく——最強は、母でした。
のぶみさんの絵は表情豊かで、あくまちゃんのリアクションがいちいち大げさでかわいい。ページをめくるたびに次の「超え方」が気になって、自然と先を急ぎたくなる構成になっています。
読み聞かせの体験
息子は、あくまちゃんが何かを提案するシーンが出るたびに大爆笑。しかも、毎回欠かさず突っ込んでいました。
「えー!あくまちゃん、それくらいしか思いつかんの?」
ページをめくるたびにこれです。一度目は笑って、二度目からは半分待ち構えながら読んでいる感じで、すっかりリズムが出来上がっていました(笑)。「あくまちゃんへのダメ出し」が息子の中でひとつの楽しみになっていたようです。
娘は読み終わった瞬間、間髪入れずに「もう1回読んて!」。結局その日だけで4回以上読みました。4回以上です。同じ絵本を。飽きるどころか、回を重ねるごとにのめりこんでいました。あくまちゃんに超えてくるこどもたちに、完全に共感していたんでしょうね。
二人が笑ったり突っ込んだりしている様子を見ていて、気づいたんですよね。これ、うちの家そのものじゃないか、って。兄妹のやりとり、あくまを超えてくるこどもたち、そしてそれを制する母の感じ。まさに、うちのことが書いてある気がして。
読み聞かせのコツ:母、声優になる
てんしちゃんとあくまちゃん、それぞれ声を変えるのがおすすめです。
- てんしちゃん:ふわっと、やさしく
- あくまちゃん:ちょっとドスをきかせて
最初からフルでなりきって読んだら、子どもたちが完全にのめりこんでいました。息をのんで聞いているの、かわいかったな。声を変えるだけでぐっと世界観に入れる絵本なので、ちょっと照れくさくても試してみてほしいです。子どもの反応が全然違います。
読んで気づいたこと
「最強は母だった」というオチ、読んだとき正直ちょっと誇らしい気持ちになりました。これはあくまで私の個人的な感想ですが、毎日バタバタしながら子どもたちのあれこれを全部受け止めている母という存在が、あくまよりもてんしよりも大きい——そう描かれているように感じたんです。
普段は「怒ってばかりだな」「もっとゆっくり向き合えたらな」と思うことも多いけれど、この絵本を読んで「それも含めて母なんだ」と少し肩の力が抜けた気がしました。笑えるのに、どこかほっとする。そんな読後感でした。
子どもたちが笑ってくれたこと、娘が何度もせがんでくれたこと、息子があくまちゃんに全力で突っ込んでくれたこと。そういう一冊一冊の積み重ねが、読み聞かせの醍醐味だなと改めて思いました。
『あくまちゃんとてんしちゃん』は何歳から?我が家の体感
我が家の体感では園児〜小学校低学年がど真ん中。8歳の息子は毎ページあくまちゃんにダメ出しし、5歳の娘は1日4回以上おかわりしたので、このレンジなら間違いないと思います。
「あくまちゃんの提案を子どもが軽々と超えていく」という構図が分かると俄然おもしろくなる絵本なので、突っ込みを覚え始めた年頃の子ほどハマるはず。きょうだいで温度差なく笑えたのも、我が家では珍しいことでした。
こんな親子におすすめ
- 「うちの子、手に負えない!」と笑い飛ばしたい保護者
- きょうだいで一緒に盛り上がれる絵本を探している家族
- 読み聞かせで思いきり声を出して楽しみたい方
- 「もう1回!」が自然と出てくる絵本を探している方
家族全員が「もう1回」になった絵本、そうそうないと思うんです。それだけでも、手に取る価値があると思います。
最後に
笑いながら読んで、笑いながら終われる絵本です。深いことを考えなくていいし、難しいこともなくて。ただ、気づいたら「うちの家のことが書いてある」ってなるんですよね。
てんしでもあくまでもなく、最強は母——読み終えたあと、子どもたちの前でちょっとだけ胸を張ってしまいました。
「子どもが一枚上手」つながりで、逆手作戦が通じなかった話はこちら。
同じ5歳・8歳が大爆笑した絵本はこちら。
▶ 【絵本レビュー】『いちごりら』5歳も8歳も大爆笑!読み聞かせのマンネリ打破に
『あくまちゃんとてんしちゃん』は、わが家の笑える絵本ランキング第2位。ほかの5冊はこちら。

