こんにちは!読まされ母のにゆままです。
「早く片付けて!」「ご飯食べて!」「もう寝てよ!」——何度言っても動かない、むしろ逆のことをする。そんな日常に心当たりはありませんか?
今回紹介するのは、そんな「言うことを聞いてくれない子ども」のある一面が描かれた絵本です。読んでいるうちに「あれ、これうちのことでは?」と笑えて、ちょっと考えさせられる一冊でした。
この絵本との出会いも、図書館でした。タイトルを見た瞬間にピンときて、迷わず手に取りました。
『ハンタイおばけ』のあらすじと基本情報(トム・マックレイ)
作:トム・マックレイ 絵:エレナ・オドリオゾーラ 訳:青山南 出版:光村教育図書 対象年齢:5〜7歳ごろ
男の子ネイトの前に突然現れる「ハンタイおばけ」。このおばけには特別なルールがあって、言われたことの反対のことしかしません。「ついてこないで」と言うとついてくる。「下りてきて」と言うと来ない。「出ていって」と言うと居座る——。
困り果てたネイトはやがてひらめきます。「だったら逆のことを言えばいい!」。おばけの法則を逆手に取ることで、自分の思い通りに動かせると気づいたのです。この発想の転換が、物語のおもしろさの核心です。
絵はエレナ・オドリオゾーラさんの独特のタッチで、おばけのビジュアルが絶妙に不気味でかわいい。ページをめくるたびに「次はどうなる?」と引き込まれる構成になっています。
読み聞かせの体験
きょうだいそろって読んだこの絵本、最初から最後まで笑いが止まりませんでした。「ハンタイおばけ」が登場するたびに「あるある!」「こういうのいる!」と声が上がって、気づいたら絵本よりきょうだいトークが盛り上がっていました(笑)。
読み終わった後、「じゃあ試してみよう」とさっそく実践してみました。「片付けないでね〜」とさりげなく言ってみたところ——ものの数秒で見抜かれました。
「それ、ハンタイでしょ!」
即答でした。悔しい。でも笑えました。子どもたちは絵本を読みながら、きちんと「ハンタイの仕組み」を頭に入れていたんですね。親がトリックを使おうとした瞬間にニヤッとされた、あの顔は忘れられません。その観察力と機転の速さに、正直ちょっと感動してしまいました。
子どもって、親が思っているより全然ちゃんと考えているんですよね。「見透かされた感」と「すごいな」がいっぺんに来た瞬間でした。
読んで気づいたこと
この絵本を読んで改めて感じたのは、子どもは「言うことを聞かない」のではなく、「ちゃんと考えている」のだということです。
「ハンタイ」を見破ったとき、子どもたちの目がキラッとしていました。親の言葉の裏を読む力がすでにあるということ。それが少し怖くもあり、頼もしくもありました。
親が「言うことを聞かせよう」と思えば思うほど、子どもはそれを感じ取って構えてしまうのかもしれません。この絵本を通じて、「どうやって動かすか」より「一緒に考えるおもしろさ」の方が大事なんじゃないかと思いました。あくまで私の個人的な感想ですが、ネイトが知恵で乗り越えていく姿に、子どもの「自分で考える力」のヒントを感じました。
読み聞かせって、子どもに何かを伝えるためにしているつもりが、気づいたら親の方が一番いろいろ受け取っている気がします。この絵本もそうでした。
『ハンタイおばけ』は何歳から?我が家の体感
出版社の対象年齢は5〜7歳ごろ。我が家は5歳も8歳も兄妹そろって大笑いだったので、このレンジは体感とも合っています。
この絵本の面白さの核は「反対のことしかしない」というルールを理解して、先を読むこと。うちの子たちは仕組みを覚えたうえで親のトリックまで見破ってきたので、「仕組みが分かる5歳〜小学校低学年」がど真ん中だと思います。逆に、まだルールの理解が難しい年齢だと笑いどころが伝わりにくいかもしれません。
こんな親子におすすめ
- 「言うことを聞かない!」と日々感じている保護者
- 子どもとゲーム感覚で読み聞かせを楽しみたい家族
- きょうだいそろって盛り上がれる絵本を探している方
- 読後に「試したい!」というアクションが生まれる本を望む家族
特に5歳から小学校低学年のお子さんがいる家庭にぴったりです。きょうだいで読むとさらに盛り上がります。
最後に
見抜かれた瞬間は確かに悔しかったけれど、あの「ニヤッ」とした子どもの顔は忘れられません。
「言うことを聞かない」のは成長の証でもある——そんなことを絵本が教えてくれました。親のトリックが通じなくなったとき、子どもはもうひとつ大きくなっているのかもしれません。読み聞かせって、親が一番学んでいる気がします。
「子どもが一枚上手」つながりで、あくまの想像を軽々と超えていく子どもたちの絵本はこちら。
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