少年野球の大会前、親は何をする?|体調管理が8割、最後の1週間は追い込みません

少年野球の大会前の家族。ユニフォーム姿の息子が水を飲み、母が見守り、チア服の娘がタオルを差し出している 少年野球
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▼ 結論(先に言います)

・親の仕事の8割は体調管理。1か月前から始まります

・最後の1週間、自主練は追い込みません。チームの練習は行きます

・大会当日の朝は、甘い物を解禁しています

・声かけはポジティブ7割・役割3割。ネガティブは言いません

・負けても何も言わないと、先に伝えておきます

・ただしこれは低学年の話。学年が上がれば調整も追い込みも要ります

秋の大会が近づいてきました。

わが家は2日間の大会に出ます。遠征もあります。総当たりを戦って、そこから準決勝に進めるかどうかが決まる、という形式です。

そして、うちのチームはほぼ毎回、決勝まで行きます。つまり2日間、朝から夕方までまるまる野球です。

これは応援する側としてはうれしいことなのですが、同時に「2日間ずっと動ける体で連れて行かないといけない」ということでもあります。初日で終わる前提の体調管理では、足りません。

で、この時期になると毎年思うんです。親って、結局なにをすればいいんだろうと。

野球のことは教えられません。バッティングも守備も、私には何も言えない。じゃあ何もできないのかというと、そうでもなくて——3年やってみて、わが家なりの「親の仕事」がだいたい固まってきました。

結論から言うと、ほとんど体調管理です。そして、これは思っていたよりずっと重い仕事でした。正直に書きます。

親の仕事は、体調を万全にして連れて行くこと。それで8割です

大会に向けて親ができることを1つだけ選ぶなら、これです。

その日に体調を万全にして連れて行く。それで親の仕事は8割終わっています。

これは本当にそう思っています。どれだけ気持ちを盛り上げても、当日に熱を出したら終わりです。前日に夜ふかししてぼんやりしていたら、練習してきたものは出せません。

そして体調管理は、風邪をひかせないことだけではありません。怪我をさせないことも、同じくらい大事です。大会前に痛めてしまえば、どれだけ調子がよくても出られない。ここは本当に気を使います。

もうひとつ、書いておきたいことがあります。メインの話ではないのですが、地味に大きいところです。

体調管理の対象は、本人だけではありません。

うちの場合は、私と妹の体調も同じくらい気にしています。私が寝込めば送っていけません。妹が熱を出せば、その日の動き方がまるごと変わります。そして家の中で誰かが風邪をひけば、本人にもうつります。

本人だけを守っても、間に合わないんです。

そして、これは直前に始めても間に合いません。

わが家の体調管理は、大会の1か月くらい前から始まっています。

1か月というと長く聞こえますが、この期間ずっと生活のほうに気を配り続けることになります。

具体的にやっているのは、たとえば流行っている時期に、人がたくさんいるところへなるべく行かないこと。おでかけを我慢させるのは少しかわいそうなのですが、大会の直前に寝込むほうが、本人にとってずっとつらいので。

ひとつひとつは地味です。早く寝かせて、ごはんを食べさせて、人混みを避けて、無理をさせない。でも、これを1か月続けるのは、思っているより気を使います。だから8割なんだと思っています。

なぜ8割かというと、それ以外のほとんどが、親にはどうにもできないからです。

打てるか打てないかは、私には決められません。守備でエラーが出るかどうかも、当日の相手がどのくらい強いかも、こちらの領分ではない。技術のことは監督とコーチが見てくれています。

そう考えていくと、親の側に残っているのは「万全の状態で、当日そこに立たせること」だけなんです。逆に言うと、それは親にしかできません。だから8割だと思っています。

最後の1週間、自主練は追い込みません

ここからは、直前の1週間の話です。体調管理と違って、この時期に切り替えるのは自主練と、声のかけ方の2つです。

ここが、たぶんいちばん意外に思われるところです。

大会前って、追い込みたくなりませんか。私はなります。あと1週間あるなら、その1週間ぶん上手くなってほしい。素振りでもキャッチボールでも、やれることはあるんじゃないか、と。

でも、わが家は最後の1週間、自主練は本人の自由にしています。

誤解のないように書いておくと、チームの練習は当然行きます。休ませたりはしません。ここで言っているのは、家でやる自主練の話です。

理由は単純で、疲れをためたり、怪我をしたりするほうが困るからです。大会前の1週間で伸びる量より、大会前の1週間で消耗する量のほうが、うちの場合は大きいと判断しました。

本人には「後悔ないようにね」とだけ伝えます。それでやるなら、やればいい。やらないなら、それも本人が決めたことです。

この言い方にしているのは、やらせた練習より、自分で決めた練習のほうが残ると思っているからです。それに、こちらが「やりなさい」と言った日にかぎって、疲れた顔で素振りをすることになる。それは大会前にいちばんやりたくないことでした。

ただし、ここには大事な但し書きがあります。

この話は、低学年だからこそ成り立っている部分が大きいです。

学年が上がってくると、大会前の調整や追い込みが必要になることも多いです。うちはまだそこまで行っていないので、この記事は低学年の親に向けた話として読んでください。

にゆママ(困り顔)にゆママ
本当は、あと1週間ぶん練習させたいです。

大会当日の朝は、甘い物を解禁しています

わが家のちょっとした習慣です。

大会当日は、朝から甘い物を食べていい日にしています。持たせるのはチョコとハイチュウ。ふだんは「朝からお菓子はだめ」なので、この日だけは特別です。

これ、実は私の子どものころからの習慣でもあります。勝負どきには必ずクランキーチョコを食べていました。大人になってからも、大切な試験を受けに行く日には、やっぱり食べていました。

にゆママにゆママ
私の勝負チョコはクランキーです。保育士試験のときも食べて、一発合格でした!

栄養がどうとか、そういう話ではありません。「今日は特別な日だ」と本人が思えることのほうが大事だと思っているだけです。

声のかけ方は、ポジティブ7割・役割の話3割

体調管理が8割だと書きましたが、残りの2割も軽くはありません。大会に向けて気持ちを上げていくことです。

そしてここは、正直に言うと各家庭の頑張りどころだと思っています。チームがやってくれるわけではないので。

わが家がやっているのは、こんな配分です。

7割は、とにかくポジティブな言葉。できていることを言う。調子がよさそうなところを言う。とにかく前向きなことだけを言います。

残りの3割で、自分の役割と責任の話をします。チームの中で自分は何をする人なのか。任されているのは何なのか。ここだけは、ふわっとさせずに伝えます。

なぜ全部ポジティブにしないのかというと、ただ気持ちよくして送り出したいわけではないからです。楽しんできてね、だけだと、たぶん本人も物足りない。任されていることがあって、それを果たしに行くのだ、という感覚は持っていってほしい。

でも、それを7割にしてしまうとプレッシャーになります。だから3割です。この配分は、何かを見て決めたわけではなく、3年やっているうちに落ち着いたところです。

そして最後に必ず、こう言います。信じているし、応援している。

「負けても、ママは何も言わない」と先に伝えます

これは、大会が近づいたら必ず言葉にして伝えることです。

負けても、ママは何も言わない。

そのうえで、こう続けます。あなたが優勝を望むなら、その結果になるように信じて、全力で応援する。

勝ってほしくないわけではありません。望むなら全力で応援する。でも、負けたときに責める人がいない、というのは先に伝えておきたいんです。

安心して思いきりやってほしい。それだけです。

ネガティブなことは言いません。……言いたくなりますけど

ここは自分との戦いです。

大会のときは、ネガティブな声かけをしない。これはもう、決めています。

でも正直に書きますね。めちゃくちゃ言いたくなります。

見ていれば思うことはあるんです。あそこはこうしたほうがよかったんじゃないか、とか。ふだんの練習でできていたことができていない、とか。口から出かかります。

それでも、大会の日は言いません。言ったところで、次の打席がよくなるわけではないので。

結局、親の仕事は「整えること」に集約されました

こうして書き出してみると、わが家がやっていることは、ぜんぶ同じ方向を向いていました。そして、どれも手を抜けません。

体を整える。早く寝かせて、人混みを避けて、当日に万全にする。

気持ちを整える。ポジティブな言葉と、役割の話と、「負けても何も言わない」という約束。

そして、邪魔をしない。直前に追い込んで消耗させない。当日にネガティブなことを言って気持ちを削がない。

技術には関われません。試合の結果も選べません。それでも、整った状態で送り出すことだけは、親にしかできないんだと思います。

最初のころは、技術のことで何か言えないかと考えていました。3年たっていま思うのは、体調を整えて当日に立たせることが、想像していたよりずっと大きな仕事だったということです。地味ですが、ここを外すと全部が無駄になります。

この大会が終わると、息子が最高学年になります

最後に、これから起きることを書いておきます。

わが家のチームは小学3年生までが低学年チームです。そして秋の大会が終わったタイミングで、3年生が上のチームへ上がっていきます。

つまりこの大会が終わると、うちの子が低学年チームの最高学年になります。

正直、どうなるのかまだ分かりません。まわりのお母さんたちを見ていても、低学年のうちは親の負担がそんなに変わるようには見えないのですが、高学年チームはだいぶ変わるらしい、という話は聞きます。うちはまだそこまで行っていないので、これは噂として聞いているだけです。

とりあえず今は、目の前の2日間です。体調を整えて、甘い物を持たせて、ポジティブなことを言って送り出す。やることは、たぶん今年も同じです。

よくある質問

Q. 大会前は練習を追い込んだほうがいいですか?
A. わが家は追い込みません。ただし、これは家でやる自主練の話で、チームの練習には当然行きます。理由は、大会前の1週間で伸びる量より、疲れをためたり怪我をしたりするリスクのほうが大きいと考えているからです。本人には「後悔ないようにね」と伝えて、あとは自由にさせています。なお、これは低学年だからこそ成り立っている部分が大きく、学年が上がると大会前の調整や追い込みが必要になることも多いです。

Q. 大会前、親が気をつけていることは何ですか?
A. 体調管理です。わが家は、ここに親の仕事の8割があると思っています。そして直前ではなく、大会の1か月くらい前から始まります。早く寝かせて、ごはんを食べさせて、流行っている時期は人がたくさんいるところへなるべく行かない。そして怪我をさせないこと。あとは自分と下の子の体調も同じくらい気にしています。本人だけ守っても、家族が寝込めばその日の動きが変わってしまうからです。ひとつひとつは地味ですが、これを1か月続けるのは思っているより気を使います。

Q. 大会当日の食事で気をつけていることはありますか?
A. わが家は当日の朝から甘い物を解禁しています。持たせるのはチョコとハイチュウです。栄養面の理由ではなく、「今日は特別な日だ」と本人が思えることを大事にしています。

Q. 子どもにどんな声をかけていますか?
A. だいたいポジティブな言葉が7割、残りの3割で自分の役割と責任の話をします。そのうえで「信じているし、応援している」と伝えます。また「負けてもママは何も言わない。あなたが優勝を望むなら、その結果になるように信じて全力で応援する」と、大会の前に必ず言葉にしています。

Q. 試合を見ていて、つい口を出してしまいます。
A. わかります。わが家も大会のときはネガティブな声かけをしないと決めていますが、正直めちゃくちゃ言いたくなります。それでも言わないのは、言ったところで次の打席がよくなるわけではないからです。ここは自分との戦いだと思っています。

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にゆママ

にゆママです。小学生と年長を育てるシングルマザー。こどもちゃれんじを0歳から7年、今はチャレンジタッチ。読み聞かせボランティア2年目、野球経験ゼロのまま野球ママ3年目。絵本も教材も「うちの子が本当に笑ったか、続いたか」で正直に書いています。家事は苦手なので、ズボラでもできる方法だけ。

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